広がれ！バイオディーゼル燃料

バイオディーゼル燃料の利活用例

中日本高速道路株式会社（NEXCO中日本）

中日本高速道路株式会社（NEXCO中日本）では、高速道路を運営される企業として様々な環境対策に取り組んでおられます。
滋賀県の多賀サービスエリア、神田パーキングエリア等で発生する使用済みてんぷら油は、飼料や石けんなどに活用されていましたが、使用済みてんぷら油からバイオディーゼル燃料を製造し、高速道路の維持管理用の車両に使用されています。
現在は、スイーパー車、散水車、路面清掃車、パッカー車の他、冬季の雪氷除雪車の燃料としてバイオディーゼル混合軽油燃料を使用しています。

生活協同組合 コープしが

生活協同組合　コープしがでは、滋賀県内のエコロジー企業のリーダーとして早くから地球環境保全、エコロジーの取組みをされています。
現在、コープぜぜ、コープもりやま、コープかたた、コープながはまの各総菜部門で排出される使用済み廃食油を回収して、コープしがの配達用の車両の燃料にバイオディーゼル混合軽油を活用しています。現在3営業所の配送車（約80台）がバイオディーゼル混合軽油で走行しています。
今後は、生協の施設を利用した地域の廃食油回収も検討されるということで、全国にある生活協同組合のさきがけとして、その活動が期待されています。

株式会社 木下カンセー

廃棄物収集運搬処理の株式会社木下カンセーさんでは、一切軽油を混入させないバイオディーゼル100%を使用したゴミ収集車両を2台運行し、業務に伴う軽油使用量の削減を行っておられます。また、そのバイオディーゼル原料となる使用済みてんぷら油を広く集めるため、事業所様のみならず一般家庭も対象に呼びかけを行っておられ、現在大津市内のマンション自治会様、管理組合様の3カ所でご賛同いただき、毎月回収をされておられます。
また木下カンセーさんを通じて、イオンモール草津、フォレオ一里山の廃食油も回収させて頂いております。
今後もご協力いただける事業所様、自治会様を随時募りながら活動の輪を広げておられます。

わたむきの里エコドーム

滋賀県日野町の社会福祉法人わたむきの里福祉会が運営するエコドームでは一般家庭から排出される紙類・布類・缶類・ペットボトル等の資源を回収することによりゴミの減量化・再資源化を目的とした資源回収施設です。取扱い資源品目は、段ボール、新聞、雑誌、牛乳パック、古着、アルミ・スチール缶、ペットボトル、白色トレー、自転車、CD・DVD、廃蛍光管、ビン、乾電池、廃食油のほか、小型家電ボックスも回収されています。
回収した廃食油を活用し、バイオディーゼル混合軽油をスタッフの送迎用ワゴン車やトラックの燃料に活用してもらっています。

株式会社ダイフク 滋賀事業所

株式会社ダイフク 滋賀事業所では、滋賀事業所内の社員食堂の廃食油、ならびに従業員さんのご家庭から排出される廃食油を回収し、「日に新た館」の送迎用バスの燃料としてバイオディーゼル軽油混合燃料（B5）を使用しています。
毎月10日の廃食油回収日にはたくさんの廃食油が集まってきます。

ヤンマー本社ビル

大阪市北区茶屋町で、新たなグローバル拠点として、2014年11月に新本社ビル「YANMAR FLYING-Y BUILDING」を建設しました。屋上にはZEBの中心的役割を担うマイクロコージェネシステムがあり一回り小さいシステムがある。容量は25kWです。ガスコージェネが都市ガスで稼動する一方、このマイクロコージェネシステムは特別仕様となり、バイオディーゼル燃料（B100）を使って発電します。バイオディーゼル燃料には、使用済み天ぷら油を再利用しています。このようなコージェネ機器や多様な省エネ機器の組合せ導入が評価され、2016年12月には平成28年度コージェネ大賞の優秀賞を受賞されました。

愛知県半田市 塗料メーカー

愛知県半田市にある塗料メーカー名古屋工場に、バイオディーゼル燃料をエコ塗料の添加剤としてバイオディーゼル燃料を活用いただいています。メーカー担当者と何度も議論を重ね、バイオディーゼル燃料のマテリアル活用の大きな第一歩となっています。

大阪府高石市 潤滑油メーカー

大阪府高石市にある潤滑油製造メーカーに、エコ切削油のマテリアル素材としてバイオディーゼル燃料を採用。新しい活用方法として今後の展開に注目しています。
また商社を通じて、マテリアル素材として、活用できるように各メーカーに営業をしています。

三重県伊賀市 建設資材メーカー

三重県伊賀市にある建設資材を販売しているメーカー。建設資材にバイオディーゼル（メチルエステル燃料）をブレンドした独自商品の開発に乗り出しておられ、試行錯誤の結果、商品化することができ、現在販売を開始しておられます。今後の展開に注目です。

株式会社竹田建設 BDF PROJECT

建設業界は、社会の礎となる公共物、インフラ整備、また民間工事等においても現代社会には必要不可欠な業種でもありますが、周知のとおり非常に環境負荷の高い業種でもあります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 こうした中で、大幅にCO2削減、作業環境の向上、ひいては建設業界のイメージアップを同時に達成できる手段として建設機械にバイオディーゼル燃料を使用する有用性をいち早く見出し、誰でも安心して使用できる術を探って来られました。BDF仕様重機として同業他社に先駆けて2010年より建設機械へのBDF使用を試み、排気ガスの黒煙濃度等の計測を行い、オフロード法等、環境基準への遵法性を守りながら使用されています。 滋賀県彦根市の県立総合運動場の整備事業に、バイオディーゼル仕様の重機が活躍しています。もちろんバイオディーゼルの原料である廃食油は彦根市民より回収しています。

株式会社 昭建

地球環境問題である「CO2削減ネットゼロ」に向けて！
建設工事において、CO2はその約25％が施工段階で排出されます。株式会社 昭建さんでは、自らが管理出来る施工段階でのCO2排出量削減に向けて、施工段階における建設重機等のエネルギ－消費の約7割を占める軽油に着目し、その代替燃料としてバイオディーゼル燃料を現場で使用する取組みに挑戦（チャレンジ）されています。 滋賀県野洲栗東バイパス工事にバイオディーゼル燃料を積極的に活用してもらっています。

クレーンタル野田

クレーンタル野田さんでは社屋やストレージエリア及び関連施設をはじめ、ご依頼いただいた作業現場においても美しい日本、次の世代へ残す地球の環境を考え、エネルギーを中心としたエコ対策を実施されています。 建設現場でのバイオディーゼル燃料の使用は2010年よりはじまっており、建設業界のさきがけでもあります。

建設機器レンタル企業

建設現場でのレンタル機器の販売を行っているメーカーでは、安全安心なバイオディーゼル燃料の使用を継続していくために、実証試験を実施。詳細なデータをもとに、発電機におけるバイオディーゼルB100の使用、建設重機へのバイオディーゼルB5の使用許可を出しておられます。

草津市

草津市では、市が所有している車両のバイオディーゼル燃料利用を利用しています。また、現在行われている市民を主体とした活発な回収活動をより促進すべく、廃食用油の回収方法のコーディネートや施設の提供を行っています。 現在では、労協センター事業団　草津地域福祉事業所　みんなの家で回収を行っており、市内浄水場や移動図書館の燃料として活用しています。

彦根市

ごみ減量と資源化の推進は、彦根市にとって大きな課題となっています。
ごみ収集車へのバイオディーゼルの導入も、資源循環型社会を築いていく具体的事業として捉えています。回収拠点からの廃食油の回収とバイオディーゼル燃料使用を一体化し、さらにBDFを製造する地域事業者との連携により、地域循環の実践に繋げた本事業は、今後、さらなる市民参加を得ながら継続・拡大を図っていきたいとのことです。